HOME >>花を長持ちさせるコツ

切り花は、
10月~11月頃と4~5月頃・・・1週間ぐらい、
12月~3月頃・・・2週間ぐらい、
6月~9月でも、4~5日は楽しめます。

上記の期間、花を楽しむためにはちょっとしたコツがあります。

このページでは花を長持ちさせるコツをご案内します。

具体的には、こんなことに気をつけます。

1. 生ける前に切り口を新しくする
2.清潔な器に入れ、水を清潔に保つ
3.花器・茎をよく洗って切り戻す
4.冷暖房の風を当てない
5.できるだけ涼しいところにおく
6.葉っぱや小さすぎるつぼみを適度に取る
7.花粉を取る(特にユリのなかま)
8.枯れた部分、咲き終わった花を切り取る

この8点について、詳しく説明していきますね。


1.生ける前に切り口を新しくする

買ってからすぐに生けられればいいのですが、時間が経つと花屋さんで水をつけてもらった場合でも、切り口が乾いてしまう場合があります。
切り口が乾くと、花は水を吸うことができなくなってしまいます。
そこで、花を生ける前に切り口を新しくして、水を吸いやすくします。

具体的には、切れ味のいいハサミで茎を斜めに切ります。
水の中で切らなくてもただこれだけで充分です。

切れ味のいいハサミを使うのは、花が水を吸い上げる導管をできるだけ傷つけないようにするためです。
また、茎を斜めに切ると導管と水が接する面積も大きくなって水を吸いやすくなります。

2.清潔な器に入れ、水を清潔に保つ

これは、バイキンを防ぐためのもっとも基本的な管理です。
夏場はできれば毎日水を換えてください。
延命剤を入れている場合でも、水が濁る前に換えるのがベストです。
水に漬かる部分の葉はすべて取り除き、水の高さは基本的に5cm程度にします。
ただし、枝物と菊の仲間(とくに輪菊)は、植物体そのものが重くて少ない水では倒れてしまうのと、水の吸い上げが激しいので、
多めに水を入れます。

3.花器・茎をよく洗って切り戻す

水換えをする時には、花器はもちろん、水に漬かっていた部分の茎もよく洗って「ぬめり」 をよく落とします。
それから、茎を5mm~1cmほど切って切り口を新しくします。(これを 『切り戻し』 といいます。)
茎の変色があるときは、変色している所は既に腐っていますので、変色している所からさらに5mm~1cm上まで切り戻しましょう。

4.冷暖房の風を当てない

花が早く傷みますので、冷暖房の風があたらない所に置きます。

5.できるだけ涼しい所に置く

日当りが良くて気温が高くなる所は水の中の細菌が増えやすくなりますので、暗めで涼しい場所が理想的です。

6.葉っぱや小さすぎるつぼみを適度に取る

栄養を吸うための根を切ってしまった切り花は、本来吸いたい水の量を吸うことができません。
根がない状態の切り花にすべての葉っぱがついたままだと、葉っぱから蒸発してしまう水の方が多くなるので元気がなくなってしまいます。
適度に葉を取り除きましょう。

また、たくさんつぼみがついていても根から栄養を吸収できないため、花を咲かせることができません。
この状態で全部のつぼみをとっておくと、どのつぼみも栄養不足で咲かなくなってしまいます。
これを防ぐためには、小さくて硬いつぼみを取ってしまいましょう。

7.花粉を取る(特にユリのなかま)

めしべに花粉がついたら花の役目は終わってしまいますので、花粉を取れる形状の花の場合は早めに花粉を取った方が、花が長持ちします。
特にユリの仲間は、花粉が衣服につくと汚れも落ちにくくなりますので、花粉が飛ばないうちに花粉部分をつまんで取ってしまうことをオススメします。
(なお、花屋さんではユリの花粉はすでに取ってあることが多いです。)

8.枯れた部分、咲き終わった花を取る

枯れた花からは、エチレンガス = 老化ホルモン が出ます。この老化ホルモンには、実を熟す作用があるのです。
花が枯れると実を作るために栄養がまわってしまうので、 花を長く楽しみたい場合には、咲き終わった花を取ってしまいましょう。
(鉢花も同じです。)

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